HELICOBACTER PYLORI ピロリ菌除去治療
ピロリ菌を除菌することにより胃がんになる危険性が約1/3に減少すると言われています。また、持続感染期間が長くなればなる程、ピロリ菌感染胃炎(萎縮性胃炎)が進行し、胃がん発生リスクが高くなります。
除菌が成功した後も、ピロリ菌感染により引き起こされてしまった胃粘膜の萎縮(慢性萎縮性胃炎)は完全には元には戻らないため、胃がんになる危険性が少し残ってしまいます。
除菌後も1年に1回程度の内視鏡検査を受け、定期的なフォローアップをしてください。
除菌が成功した後も、ピロリ菌感染により引き起こされてしまった胃粘膜の萎縮(慢性萎縮性胃炎)は完全には元には戻らないため、胃がんになる危険性が少し残ってしまいます。
除菌後も1年に1回程度の内視鏡検査を受け、定期的なフォローアップをしてください。
INSPECTION 検査について
内視鏡検査にて萎縮性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などがある方は保険診療で検査可能です。
内視鏡検査を受けずに、ピロリ菌の検査だけをする場合は自費となります。
経鼻内視鏡
左右のどちらかの鼻孔(鼻の穴)から内視鏡を挿入していくタイプで、直径は5~6㎜程度です。利点としては、スコープが舌の根に触れることがないため、嘔吐反射(オエッとなる)が出にくく、比較的苦しい思いをしなくて済むという点です。そのため鎮静剤をせずに検査に臨む方もいます。また検査中は口呼吸のため、医師と会話が可能で、違和感や質問などを訴えることができます。
また、スコープの径が細いことから画質の粗さなどを心配される方もいますが、経鼻内視鏡も年々進化していますので、現在では経口内視鏡と比較してもほぼ遜色ない機種もあります。
なお、経鼻内視鏡を希望されても、鼻の穴が元々狭い、鼻に違和感があるのが苦手、鼻中隔湾曲症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などを繰り返しているなどといった方については、経口内視鏡検査をお勧めしています。
また、スコープの径が細いことから画質の粗さなどを心配される方もいますが、経鼻内視鏡も年々進化していますので、現在では経口内視鏡と比較してもほぼ遜色ない機種もあります。
なお、経鼻内視鏡を希望されても、鼻の穴が元々狭い、鼻に違和感があるのが苦手、鼻中隔湾曲症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などを繰り返しているなどといった方については、経口内視鏡検査をお勧めしています。
検査までの基本的な流れ
胃カメラ検査を希望される方は、まず外来をご受診ください。検査の適性などを確認し、問題がなければ、日時の予約をしていただきます。事前に感染症検査(血液検査)も行います。さらに医師もしくは当院スタッフから、検査時や検査前後の注意点を説明いたします。
検査前日の注意点としては、夕食は消化の良いものを中心に21時頃までに終えます。水やお茶については制限がありません。検査当日の朝は絶食となります(飲水は可能です)。また常用の薬がある方は、服用を制限する必要がある薬(糖尿病の経口血糖降下薬、インスリン等)がありますので、予約の際にお薬手帳をご持参いただき医師にご相談ください。また鎮静剤を使用される場合、ご自身の運転(自転車、バイク、車等)による来院はお控えください。
検査前日の注意点としては、夕食は消化の良いものを中心に21時頃までに終えます。水やお茶については制限がありません。検査当日の朝は絶食となります(飲水は可能です)。また常用の薬がある方は、服用を制限する必要がある薬(糖尿病の経口血糖降下薬、インスリン等)がありますので、予約の際にお薬手帳をご持参いただき医師にご相談ください。また鎮静剤を使用される場合、ご自身の運転(自転車、バイク、車等)による来院はお控えください。
検査時の主な流れ
- STEP1 消泡剤の服用
- 胃内の泡を取り除くために消泡剤を飲みます。
- STEP2 麻酔の投与
- 経口内視鏡の方は喉、経鼻内視鏡の方は鼻腔に麻酔薬を投与します。鎮静剤を使用する場合はこの時点で行います。
- STEP3 内視鏡の挿入
- 検査台で横になった状態(左横向き)で内視鏡を挿入していきます(検査開始)。
- STEP4 胃の中などを観察
- 内視鏡を挿入したら、食道、胃、十二指腸などの内部の様子を確認していきます。経鼻内視鏡の方は、検査中も医師と会話ができます。また経口内視鏡の方で口の中に唾液が溜まっている場合は、飲み込まずに口の横から流し出すようにします。がんなど病変が疑われる組織があれば、一部を採取することもあります。
- STEP5 検査終了
- 一通り確認したら検査は終了となります。検査時間は、観察のみであれば5~10分程度です。
- 検査後の注意点
- 経鼻内視鏡検査を受診された方は、しばらくの間鼻を強くかまないようにしてください。飲食については、麻酔が切れる(検査終了後1~2時間程度)まで不可となります。鎮静剤を使用した場合は、30分程度院内でお休みいただいた後ご帰宅となります。
迅速ウレアーゼ試験
内視鏡にて胃の粘膜の一部を採取し、ピロリ菌の持つウレアーゼ活性を利用してアンモニアの有無を確認します。
血液、尿抗体検査
血液や尿検査で菌に対する抗体をしらべます。過去に感染したことがあるかどうかが分かります。
これらの数値は菌がいなくなっても陰性化するまで数年かかることがあるため、すでに除菌をしたことがある方や除菌治療の効果判定に適した検査法ではありません。
これらの数値は菌がいなくなっても陰性化するまで数年かかることがあるため、すでに除菌をしたことがある方や除菌治療の効果判定に適した検査法ではありません。
糞便抗原検査
便中に排泄されるピロリ菌の抗原を直接検出する侵襲のない検査法で、現在の感染の有無が判定でき、除菌の効果判定に用います。
尿素呼気試験
診断薬を服用し、服用前後の呼気を集めて診断する、簡単に行える精度の高い診断法で、主流の検査法のひとつです。主に、除菌後の効果判定に用います。
REMOVING 除菌治療について
除菌治療
内服薬にて治療を行います。2種類の抗菌薬と酸分泌抑制薬を朝食後と夕食後に1日2回服用します。服用は1週間続けます。
1回目の治療で除菌できなかった場合には、再度除菌治療を行います。ピロリ菌除菌は、2回目まで保険適用で受けられます(3回目以降は自費診療となります)
1回目の治療で除菌できなかった場合には、再度除菌治療を行います。ピロリ菌除菌は、2回目まで保険適用で受けられます(3回目以降は自費診療となります)
除菌療法の副作用
抗生剤の内服により軟便や下痢が認められることがあります。他に薬に対する過敏症(薬疹など)や味覚異常、肝機能障害などが認められることもあります。内服後変ったことがあればご連絡ください。
下記に該当される方は、医師にご確認・ご相談の上、お申込み下さい。
- 胃の病気の治療中の方
- 胃酸を抑える薬を服用中の方
- 胃切除術後の方
- 以前にピロリ菌除菌治療を受けたことがある方
- 腎不全の方